広島で離婚慰謝料を請求する完全マニュアル|弁護士が教える相場と増額のコツ
「浮気された悔しさを、お金で償ってほしい」 「DVで苦しんだ日々に、きちんと対価を払わせたい」 「慰謝料って、どのくらいもらえるものなの?」
配偶者に裏切られた時、傷つけられた時。精神的な苦痛に対する賠償として、慰謝料を請求したいと思うのは当然のことです。でも、「慰謝料」と一口に言っても、その金額や請求方法は、ケースによって大きく異なります。
この記事では、広島で離婚する際の慰謝料について、知っておくべきすべてをお伝えします。どんな場合に請求できるのか、金額の相場はいくらか、どうすれば増額できるのか。そして、弁護士に依頼することで何が変わるのか。実践的な知識を、わかりやすく解説していきます。
泣き寝入りせず、正当な権利を主張するために。この記事が、あなたの力になれることを願っています。
一人で悩んでいませんか?
弁護士に相談することで、解決への道筋が見えてきます。
- ✓ 初回相談無料
- ✓ 親身誠実に、全力で弁護士が依頼者を守ります。
- ✓ 全国どこからでも24時間年中無休でメール・電話・LINEでの相談ができます。
目次 [閉じる]
離婚慰謝料の基本を知ろう
まず、慰謝料とは何か、基本的な仕組みを理解しましょう。ここを間違えると、請求できるものもできなくなってしまいます。
慰謝料とは何か
慰謝料とは、精神的な苦痛に対する損害賠償のことです。相手の行為によって、あなたが受けた心の傷を、お金で償ってもらう制度です。
離婚そのものが辛いことですが、法律上、「離婚になったこと」自体では慰謝料は発生しません。相手に何か悪いことがあって、それが原因で離婚になった場合に、初めて慰謝料が認められます。
つまり、「離婚することになって悲しい」だけでは慰謝料はもらえません。「相手が浮気をした」「暴力を振るわれた」など、具体的な原因が必要なんです。
どんな場合に請求できるのか
慰謝料を請求できる代表的なケースを見ていきましょう。
不倫・浮気 配偶者が他の異性と関係を持った場合です。一度だけの過ちでも、長期間の関係でも、不倫は慰謝料の対象になります。肉体関係があったことが原則ですが、それに準ずる親密な交際でも認められることがあります。
DV(家庭内暴力) 殴る、蹴る、物を投げつける。身体的な暴力はもちろん、慰謝料の対象です。一度だけでなく、繰り返し暴力を受けていた場合は、金額も高くなります。
モラルハラスメント 暴力ではなくても、言葉や態度で精神的に追い詰める行為も、慰謝料の対象になります。「お前は役立たず」「死ねばいいのに」といった暴言、無視、生活費を渡さない、といった行為です。
悪意の遺棄 正当な理由なく、家を出て行って帰ってこない。生活費を渡さない。こうした行為も、慰謝料の対象です。夫婦には、同居し、協力し、扶助する義務があります。それを一方的に放棄することは、違法行為なんです。
性的な問題 正当な理由なく性的な関係を拒否し続ける、性的な異常行為を強要する。こうした問題も、慰謝料の原因になり得ます。
請求できないケース
逆に、慰謝料を請求できないケースもあります。
性格の不一致 「価値観が合わない」「性格が合わない」。これだけでは、慰謝料は認められません。性格の不一致は、どちらが悪いというものではないからです。
宗教や思想の違い 信仰する宗教が違う、政治的な考え方が違う。これも、基本的には慰謝料の対象になりません。
親族との不和 義理の両親と仲が悪い、というだけでは慰謝料は難しいです。ただし、配偶者が一緒になって嫌がらせをしていた、守ってくれなかったという事情があれば、認められることもあります。
お互いに悪い 夫も浮気、妻も浮気。お互いに問題がある場合、慰謝料は認められないか、大幅に減額されます。
慰謝料の相場を知る
慰謝料の金額は、ケースによって大きく異なりますが、一般的な相場をお伝えします。
不倫の場合 100万円〜300万円程度が相場です。不倫の期間、回数、悪質性によって変わります。一度だけの過ちなら低め、何年も続いていたなら高めになります。
DVの場合 50万円〜300万円程度が相場です。怪我の程度、頻度、期間によって変わります。骨折など重い怪我があれば、さらに高額になることもあります。
モラハラの場合 50万円〜200万円程度が相場です。期間、程度、証拠の有無によって大きく変わります。モラハラは立証が難しいため、証拠が重要です。
悪意の遺棄の場合 50万円〜200万円程度が相場です。別居の期間、生活費を渡していたかどうか、などが考慮されます。
ただし、これはあくまで目安です。個別の事情によって、もっと高額になることも、低額になることもあります。
慰謝料の金額を左右する要素
同じ不倫でも、100万円の場合もあれば、500万円の場合もあります。何が金額を左右するのか、見ていきましょう。
有責行為の悪質さ
行為そのものが、どれだけ悪質だったか。これが、金額を決める一番大きな要素です。
不倫の場合 一度きりの過ちなのか、何年も続いていたのか。相手と旅行に行ったのか、家に連れ込んだのか。妊娠・出産に至ったのか。子どもの前で堂々と会っていたのか。
悪質であればあるほど、金額は高くなります。広島で、配偶者が不倫相手と市内のホテルに頻繁に通っていた、家族旅行の最中に不倫相手と連絡を取っていた。こうした悪質なケースでは、高額の慰謝料が認められやすくなります。
DVの場合 怪我の程度、頻度、期間。骨折や入院が必要な怪我なら、金額は高くなります。子どもの前で暴力を振るった、妊娠中に暴力を振るった、といった事情も、悪質性を高めます。
モラハラの場合 どんな言葉を使ったか、どのくらいの期間続いたか、あなたがどれだけ精神的に追い詰められたか。うつ病になった、PTSDと診断された。こうした事情があれば、金額は上がります。
婚姻期間の長さ
結婚していた期間が長いほど、慰謝料は高くなる傾向があります。
結婚して1年で不倫された場合と、20年間夫婦として過ごしてきて不倫された場合。後者の方が、裏切りの重みが大きいと考えられます。
長年連れ添った配偶者に裏切られた精神的苦痛は、計り知れません。その分、慰謝料も高額になります。
子どもの有無と年齢
子どもがいる場合、特に幼い子どもがいる場合は、慰謝料が高くなる傾向があります。
子どもの前で不倫相手と会っていた、子どもに悪影響を及ぼした。こうした事情があれば、さらに金額は上がります。
「子どものために我慢していたのに、裏切られた」。その苦痛は、子どもがいない場合より大きいと考えられるのです。
離婚に至ったかどうか
同じ不倫でも、「不倫はあったが離婚しない」場合と、「不倫が原因で離婚する」場合では、後者の方が慰謝料は高くなります。
離婚に至るほどの精神的苦痛だったということですから、その分、金額も高くなるのです。
相手の収入や資産
法律上は、相手の収入は慰謝料の金額に影響しないとされています。でも、実際には、支払い能力が考慮されることもあります。
相手が高収入なら、高額の慰謝料を払える。逆に、相手に全く資産がなければ、高額を請求しても取れない。こうした現実的な判断が入ることもあります。
広島の経営者や医師など、高収入の職業についている配偶者なら、高額の慰謝料が認められる可能性があります。
あなた側の事情
あなた自身にも非がある場合、慰謝料は減額されます。
相手が不倫をしたけど、あなたも相手を無視し続けていた。相手がDVをしたけど、あなたも暴言を吐いていた。こうした事情があれば、「お互い様」ということで、金額が下がります。
また、別居期間が長く、実質的に夫婦関係が破綻していた場合も、金額は低くなる傾向があります。
慰謝料を増額するために必要な証拠
慰謝料を請求するには、証拠が絶対に必要です。「相手が浮気した」と主張するだけでは、認められません。
不倫の証拠
不倫を証明するには、「肉体関係があった」ことを示す証拠が必要です。
写真や動画 ホテルに出入りする写真、二人で旅行している写真、親密に抱き合っている写真。こうした視覚的な証拠は、非常に強力です。
広島市内のホテル、福山や尾道への旅行。撮影した日時がわかるように、データを保存しておきましょう。
LINEやメールのやりとり 「昨日は楽しかったね」「また会いたい」「愛してる」。こうしたメッセージは、二人の関係を示す証拠になります。
特に、肉体関係を示唆する内容があれば、決定的です。「昨夜は最高だった」「また抱きしめて」。こうした表現があれば、不倫を証明できます。
クレジットカードの明細 ホテルの利用履歴、レストランでの食事、旅行の支払い。こうした記録も、証拠になります。
二人分の料金を払っている、いつも同じ日に同じホテルを使っている。こうしたパターンが見えれば、証拠として使えます。
探偵の調査報告書 プロの探偵に調査を依頼すれば、確実な証拠を掴めます。尾行調査、張り込み、写真撮影。法的に有効な証拠を集めてくれます。
費用はかかりますが、確実に証拠を掴みたいなら、探偵への依頼も選択肢です。広島にも、不倫調査を専門とする探偵事務所があります。
DVの証拠
DVを証明するには、暴力があった事実を示す証拠が必要です。
診断書 怪我をしたら、すぐに病院に行って、診断書をもらってください。「顔面打撲」「腕の骨折」。医師の診断は、客観的な証拠になります。
診断書には、「夫から殴られた」など、原因も記載してもらいましょう。
写真 怪我の写真、壊された家財の写真。視覚的な証拠は、DVの激しさを伝えます。
スマホで撮影するだけでいいので、必ず記録に残してください。日時がわかるように撮影しましょう。
警察への相談記録 暴力を受けたら、警察に通報してください。警察が来れば、記録が残ります。この記録は、後で証拠として使えます。
被害届を出せば、さらに正式な記録になります。
日記や記録 いつ、どこで、どんな暴力を受けたか。日記に記録しておきましょう。
「○月○日、夕食の準備が遅いと言われて、顔を殴られた」。具体的に書いておくことが大切です。
モラハラの証拠
モラハラは、証拠を残すのが難しい分野です。でも、工夫次第で証明できます。
録音 暴言を吐かれている時の音声を録音しましょう。スマホのボイスレコーダーで十分です。
「お前は役立たず」「消えろ」「誰のおかげで生活できてると思ってるんだ」。こうした言葉が録音されていれば、モラハラの証拠になります。
メールやLINE 文字で残っている暴言は、証拠として非常に有効です。スクリーンショットを取って、保存しておきましょう。
日記 言われたこと、されたこと、その時の気持ち。詳しく記録しておきましょう。
後から「そんなことは言っていない」と言われても、日記があれば反論できます。
医師の診断書 モラハラで精神的に追い詰められて、うつ病になった、不眠症になった。そうした場合、診断書が証拠になります。
心療内科や精神科を受診して、診断書をもらってください。
証拠収集の注意点
証拠を集める時には、いくつか注意点があります。
違法な方法は使わない 盗聴器を仕掛ける、相手のスマホを不正に操作する。こうした違法な方法で得た証拠は、使えません。
合法的な範囲で、証拠を集めてください。
削除される前に保存する 相手が証拠を消してしまう前に、すべて保存しましょう。スクリーンショット、コピー、バックアップ。できる限りの方法で残してください。
日付と場所を明確に いつ、どこで起きたことなのか。明確にしておくことが大切です。
写真なら撮影日時、メールなら送信日時。こうした情報があると、証拠の価値が上がります。
慰謝料請求の手続きと流れ
実際に、慰謝料はどうやって請求するのか。手続きの流れを見ていきましょう。
まずは内容証明郵便で請求
最初のステップは、相手に対して慰謝料を請求する意思を伝えることです。
口頭で伝えるだけでは、「そんなこと言われていない」と言われる可能性があります。だから、内容証明郵便を使います。
内容証明郵便とは、「いつ、誰が、誰に、どんな内容の手紙を送ったか」を郵便局が証明してくれる制度です。法的な効力はありませんが、「本気で請求している」という姿勢を示せます。
弁護士に依頼すれば、弁護士名で内容証明を送ってもらえます。これだけで、相手が慌てて連絡してくることもあります。
交渉で金額を決める
相手が支払いに応じるなら、金額や支払い方法を交渉します。
「○月○日までに、○○万円を振り込む」「一括払いが難しいなら、分割払いで」。具体的な条件を詰めていきます。
この段階で、弁護士がいると有利です。法的根拠を示しながら、適正な金額を引き出せます。
合意書を作成する
金額が決まったら、必ず書面にしましょう。口約束だけでは、後で「そんな約束はしていない」と言われるリスクがあります。
合意書には、金額、支払い方法、支払い期限、違反した場合の対応などを明記します。
できれば、公正証書にしておくのがベストです。公正証書にしておけば、相手が払わなくなった時、すぐに給料や預金を差し押さえられます。
交渉がまとまらない場合は調停へ
相手が請求に応じない、金額で折り合いがつかない。そんな時は、家庭裁判所に調停を申し立てます。
離婚調停の中で、慰謝料の問題も一緒に話し合うことができます。調停委員が間に入って、双方の意見を聞き、妥当な解決策を探ります。
広島家庭裁判所や、福山支部、呉支部で手続きできます。
調停でも解決しない場合は裁判へ
調停でも合意できない場合、最終的には裁判で決着をつけることになります。
裁判では、証拠に基づいて、裁判官が慰謝料の金額を決めます。勝訴すれば、判決に基づいて強制的に回収できます。
ただし、裁判には時間もお金もかかります。できれば、調停で解決するのが理想です。
不倫相手にも請求できる
配偶者だけでなく、不倫相手にも慰謝料を請求できます。
法律上、不倫は「共同不法行為」です。配偶者と不倫相手、二人とも責任があります。だから、両方に請求できるんです。
ただし、二重取りはできません。配偶者から200万円、不倫相手から200万円、合計400万円もらえるわけではありません。
配偶者と不倫相手、合わせて200万円という形になります。どちらからどれだけ取るかは、交渉次第です。
慰謝料請求で弁護士に依頼するメリット
「慰謝料くらい、自分で請求できるんじゃない?」と思うかもしれません。でも、弁護士に依頼することで、得られるメリットは大きいんです。
適正な金額を算出してもらえる
「慰謝料、いくら請求すればいいの?」。多くの人が悩むポイントです。
高すぎる金額を請求すれば、相手は応じません。低すぎる金額で合意してしまえば、損をします。
弁護士なら、あなたのケースでの適正な金額を算出できます。過去の判例、相場、個別の事情を総合的に判断して、「このケースなら○○万円が妥当」と教えてくれます。
広島での慰謝料の相場、地域の裁判所の傾向も踏まえて、アドバイスをもらえます。
証拠の集め方をアドバイスしてもらえる
「どんな証拠が必要なのか」「今ある証拠で足りるのか」「これから何を集めるべきか」。
弁護士なら、的確なアドバイスができます。「この証拠は弱いので、もっとこういうものを」「この証拠があれば、十分に戦えます」。
証拠集めの段階から弁護士に相談しておけば、後で「証拠が足りなくて請求できなかった」という事態を避けられます。
交渉を有利に進められる
慰謝料の交渉は、素人には難しいものです。相手は「そんな金額は払えない」「証拠が不十分だ」と反論してきます。
弁護士がいれば、法的根拠を示しながら、論理的に反論できます。「この証拠があるので、不倫は明らか」「過去の判例では、このケースで○○万円が認められている」。
相手も弁護士をつけている場合、弁護士同士で交渉した方がスムーズです。感情的にならず、建設的な話し合いができます。
相手と直接やりとりしなくて済む
慰謝料の請求は、精神的に大きな負担です。裏切った相手と話をするだけで、傷が広がります。
弁護士に依頼すれば、すべての連絡を弁護士経由にできます。相手の顔も声も聞かなくていい。これだけで、ストレスが大幅に軽減されます。
公正証書の作成をサポートしてもらえる
合意が成立したら、公正証書を作成することが重要です。でも、公正証書の作り方、必要な条項など、専門的な知識が必要です。
弁護士がいれば、法的に有効な公正証書を作成できます。後々のトラブルを防ぐために、必要な条項をすべて盛り込んでくれます。
回収まで責任を持ってサポートしてもらえる
相手が慰謝料を払わない。そんな時も、弁護士がいれば安心です。
給料の差し押さえ、預金の差し押さえ、不動産の差し押さえ。法的な手段を使って、強制的に回収できます。
「判決は勝ち取ったけど、お金は取れなかった」では意味がありません。最後まで責任を持ってサポートしてくれる弁護士を選びましょう。
広島で慰謝料請求に強い弁護士を見極める7つのポイント
慰謝料請求では、弁護士の力量が結果を大きく左右します。「慰謝料請求に強い」弁護士とは、具体的にどんな弁護士なのか。見極めるポイントをお伝えします。
慰謝料の金額感覚が正確か
慰謝料請求で最も大切なのは、「このケースでいくら取れるか」という金額感覚です。経験豊富な弁護士は、最初の相談の時点で、かなり正確な見込み額を教えてくれます。
初回相談で、あなたの話を聞いた後、「このケースなら200万円から300万円を狙えます」「証拠がもう少しあれば400万円も可能です」。こんな風に、具体的な数字で話してくれる弁護士は信頼できます。
逆に、「やってみないとわかりません」「できるだけ頑張ります」といった曖昧な返事しかできない弁護士は、経験不足かもしれません。広島の裁判所での慰謝料認定の傾向を把握している弁護士なら、地域特性も考慮した見込みを示せるはずです。
証拠の価値を瞬時に判断できるか
持っている証拠を見せた時の反応も、弁護士の実力を測る指標です。
優秀な弁護士は、証拠を見た瞬間に「これは決定的な証拠です」「この証拠だけでは弱いので、こういうものを追加で集めましょう」と、的確に判断できます。LINEのスクリーンショット一枚を見ても、「この一文があるから、肉体関係を推認できます」と、法的な評価ができるんです。
「とりあえず全部持ってきてください」と言うだけで、証拠の良し悪しを判断してくれない弁護士では、戦略的な準備ができません。
増額交渉の具体的な手法を持っているか
慰謝料は、相場があるとはいえ、交渉次第で金額が変わります。「どうやって増額するのか」という具体的な手法を持っているかが重要です。
「相手の資産状況を調べて、支払い能力があることを示します」「不倫の悪質性を強調するために、こういう証拠を集めましょう」「不倫相手からも取れる可能性があるので、並行して請求します」。
こんな風に、増額のための具体的な戦略を説明してくれる弁護士なら、期待が持てます。単に「頑張ります」ではなく、「こうやって増額します」と言える弁護士を選びましょう。
不倫相手への請求経験が豊富か
配偶者だけでなく、不倫相手にも請求する場合、その経験があるかどうかは大きなポイントです。
不倫相手への請求は、配偶者への請求とは別の難しさがあります。相手の連絡先がわからない、逃げられる、職場に知られたくないと脅される。こうした問題への対処法を知っているかどうか。
「不倫相手への請求で○○万円を獲得した実績があります」と具体的に言える弁護士なら安心です。広島で不倫相手の勤務先を特定して、そこに連絡を取ることで全額回収した、といった経験談を話してくれる弁護士は頼りになります。
探偵との連携体制が整っているか
証拠が不足している場合、探偵の力を借りる必要があります。信頼できる探偵事務所との連携があるかどうかも、重要なチェックポイントです。
「うちが普段お願いしている探偵事務所を紹介します」「この探偵なら、法的に有効な証拠を確実に集めてくれます」。こんな風に、具体的な紹介ができる弁護士は、実務経験が豊富な証拠です。
広島で実績のある探偵事務所とのネットワークがあれば、スムーズに調査が進められます。弁護士と探偵がチームとして動くことで、確実に証拠を掴み、高額の慰謝料獲得につなげられます。
実際の回収実績を持っているか
判決で高額の慰謝料が認められても、実際に回収できなければ意味がありません。「回収までやり遂げた実績」があるかどうかが重要です。
「判決で500万円が認められましたが、相手に資産がなくて回収できませんでした」では困りますよね。「相手が支払わなかったので、給料を差し押さえて全額回収しました」という実績がある弁護士を選びたいところです。
初回相談で、「これまで、判決後に相手が払わなかったケースはありますか?その時どう対応しましたか?」と聞いてみるといいでしょう。具体的な回収方法を説明してくれる弁護士なら、最後まで安心して任せられます。
感情面のサポートもできるか
慰謝料請求は、法律的な問題であると同時に、感情的な問題でもあります。裏切られた怒り、傷ついた心。そうした感情に寄り添ってくれる弁護士かどうかも大切です。
「お金だけが目的じゃない、相手にきちんと謝らせたい」という気持ちを理解してくれるか。単に金額を取ることだけでなく、あなたの心の区切りをつけることも考えてくれる弁護士を選びたいですね。
「法律的にはこうですが、お気持ちはよくわかります」と、両方のバランスを取ってくれる弁護士が理想的です。機械的に手続きを進めるだけでなく、「この人に任せてよかった」と思える弁護士を見つけてください。
慰謝料請求でよくあるトラブルと対処法
慰謝料請求では、様々なトラブルが起こります。よくあるパターンと、その対処法を知っておきましょう。
相手が支払いを拒否する
「慰謝料なんて払わない」と、相手が頑なに拒否することがあります。
この場合、調停や裁判で決着をつけるしかありません。証拠がしっかりしていれば、裁判所が適切な金額を認定してくれます。
判決が出れば、強制執行できます。相手の給料や預金を差し押さえて、回収できます。
相手に支払い能力がない
「払いたくても、お金がない」。本当に資産がない場合、回収は困難です。
相手の収入、資産、借金の状況を調査しましょう。弁護士なら、財産調査の方法を知っています。
隠し資産がないか、親族の援助は期待できないか。あらゆる可能性を探ります。
不倫相手が逃げる
不倫相手に請求しようとしたら、行方がわからなくなった。連絡が取れなくなった。こんなケースもあります。
弁護士なら、住民票や戸籍から、相手の居場所を探せます。勤務先がわかれば、そこに連絡することもできます。
時効が迫っている
慰謝料請求には、時効があります。不法行為を知った時から3年、または不法行為の時から20年で、請求権が消滅します。
「不倫を知ったのが3年前」という場合、急いで請求しないと、権利を失います。
時効が近い場合は、すぐに弁護士に相談してください。内容証明を送ることで、時効を一時的に止められます。
相手が事実を認めない
「不倫なんてしていない」「暴力は振るっていない」。相手が事実を否定することもあります。
だからこそ、証拠が重要なんです。確実な証拠があれば、相手がどんなに否定しても、裁判所は事実を認定してくれます。
慰謝料以外にも請求できるもの
離婚の時、慰謝料以外にも、様々なお金を請求できます。組み合わせることで、より多くの金額を獲得できます。
財産分与
結婚生活で築いた財産を分け合う権利です。慰謝料とは別物なので、両方請求できます。
不倫した配偶者に対して、慰謝料300万円、財産分与1000万円。合計1300万円を受け取る、といった形です。
養育費
子どもがいる場合、養育費も請求できます。慰謝料、財産分与、養育費。この3つは、それぞれ別の権利です。
「慰謝料をもらったから、養育費はいらない」なんてことはありません。しっかり請求しましょう。
婚姻費用
別居中でも、まだ離婚が成立していない間は、婚姻費用を請求できます。配偶者には、生活費を負担する義務があるからです。
別居が長引く場合、婚姻費用だけで数百万円になることもあります。
年金分割
結婚期間中の厚生年金記録を分割する制度です。将来もらえる年金額に影響します。
忘れずに請求しましょう。広島の年金事務所で手続きできます。
まとめ:正当な権利を主張しよう
配偶者に裏切られた、傷つけられた。その苦しみを、泣き寝入りする必要はありません。慰謝料は、あなたの正当な権利です。
ただし、権利を主張するには、正しい知識と証拠、そして戦略が必要です。感情だけで突っ走っても、良い結果は得られません。
広島には、慰謝料請求に詳しい弁護士がたくさんいます。一人で悩まず、まずは相談してみてください。初回相談無料の事務所も多いので、気軽に問い合わせてみましょう。
弁護士費用は決して安くありませんが、適切な弁護士に依頼することで、数百万円多く慰謝料を獲得できることも珍しくありません。費用を差し引いても、十分にプラスになるケースがほとんどです。
相手を許す必要はありません。でも、復讐に囚われる必要もありません。適切な賠償を受けて、心の区切りをつける。そして、新しい人生を前向きに歩んでいく。
この記事が、あなたの正当な権利を守るための一助となれば幸いです。傷ついた心が癒え、新しい人生が輝かしいものになることを、心から願っています。
この記事を監修した弁護士
代表弁護士 平田裕也(ひらた ゆうや)
所属弁護士が150名程度いる大手法律事務所にて、約2年間にわたり支店長を務め、現在に至る。 大手法律事務所所属時代には、主として不貞慰謝料請求、債務整理及び交通事故の分野に関して,通算1000件を超える面談を行い、さまざまな悩みを抱えられている方々を法的にサポート。 その他弁護士業務以外にも、株式会社の取締役を務めるなど、自ら会社経営に携わっているため、企業法務及び労働問題(企業側)にも精通している。