広島でモラハラを理由に離婚したい方へ|弁護士が教える見えない暴力からの脱出法
「あなたは何をやってもダメだね」 「誰のおかげで生活できると思っているの?」 「お前の意見なんて聞いていない」
こんな言葉を毎日浴びせられていませんか?殴られるわけではない、でも心が深く傷つく。それがモラルハラスメント(モラハラ)です。
身体的な暴力と違って、外からは見えにくいモラハラ。「自分が我慢すればいい」「これくらいで離婚なんて」と、一人で悩んでいる方も多いでしょう。でも、精神的な虐待は、身体的な暴力と同じくらい、いや時にはそれ以上に深刻な問題です。
この記事では、広島でモラハラを理由に離婚を考えている方に向けて、「モラハラとは何か」「どうすれば離婚できるのか」「証拠はどう集めるのか」を、法律の観点から詳しく解説します。弁護士に相談する前に知っておきたい知識から、実際の手続き、そして離婚後の人生まで、実践的な情報をお届けします。
見えない暴力に苦しんでいるあなたへ。この記事が、暗闇から抜け出すための光になることを願っています。
一人で悩んでいませんか?
弁護士に相談することで、解決への道筋が見えてきます。
- ✓ 初回相談無料
- ✓ 親身誠実に、全力で弁護士が依頼者を守ります。
- ✓ 全国どこからでも24時間年中無休でメール・電話・LINEでの相談ができます。
目次 [閉じる]
モラルハラスメント(モラハラ)とは何か
まず、モラハラとは何か、その本質を理解しましょう。
モラハラの定義
モラルハラスメントとは、言葉や態度によって相手の人格を傷つけ、精神的に追い詰める行為のことです。フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌが提唱した概念で、「精神的な暴力」とも呼ばれます。
殴る蹴るといった身体的な暴力はありません。でも、言葉の暴力、無視、馬鹿にする態度。こうした行為を繰り返すことで、被害者の自尊心を徹底的に破壊していくんです。
DVとモラハラの違い
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、家庭内暴力全般を指す言葉です。身体的暴力、精神的暴力、性的暴力、経済的暴力。これらすべてがDVに含まれます。
モラハラは、DVの中の「精神的暴力」に特化した概念です。つまり、モラハラはDVの一種と言えます。
でも、一般的なイメージとして、「DV=殴る蹴る」「モラハラ=言葉の暴力」という区別がされています。
モラハラの具体例
モラハラには、様々な形があります。
言葉による攻撃 「お前はバカだ」「役立たず」「価値がない」「死ねばいいのに」。人格を否定する言葉を浴びせる。
見下す態度 「俺の方が上」「お前は下」という態度を常に取る。あなたの意見を一切聞かない、尊重しない。
無視 話しかけても返事をしない。質問しても無視する。存在しないかのように扱う。
支配とコントロール 外出を制限する、友人との交流を禁止する、服装や髪型を指定する。携帯電話を勝手にチェックする。
責任転嫁 何でも相手のせいにする。「お前が悪い」「お前がそうさせた」。自分の非は絶対に認めない。
経済的な支配 生活費を渡さない、使い道を細かくチェックする、働くことを禁止する、逆に働くことを強制する。
人前での侮辱 子どもの前で、親の前で、友人の前で、あなたを馬鹿にする。恥をかかせる。
気分の波 機嫌がいい時は優しいが、突然キレる。何がスイッチになるかわからない。常に顔色を伺わなければならない。
モラハラ加害者の特徴
モラハラをする人には、いくつかの共通した特徴があります。
外面が良い。職場や友人の前では、感じのいい人。誰もが「いい人」だと思っている。でも、家では別人。
自己愛が強い。自分は特別だと思っている。自分が常に正しい。
共感性が低い。相手の気持ちを理解しようとしない、理解できない。
支配欲が強い。相手をコントロールしたい。思い通りにしたい。
責任を取らない。自分の非を認めない。すべて相手のせいにする。
モラハラ被害者の特徴
モラハラの被害に遭いやすい人にも、傾向があります。
優しい、我慢強い、真面目、責任感が強い。「自分が悪いのかも」と考えてしまう。
自己肯定感が低い。「自分には価値がない」と思ってしまう。
こうした性格が、加害者に利用されてしまうんです。でも、あなたが悪いわけではありません。悪いのは、加害者です。
モラハラで離婚が認められる条件
モラハラを理由に離婚するには、どんな条件が必要なのでしょうか。
相手の同意があれば問題なし
大前提として、相手が離婚に同意すれば、理由は何でも構いません。モラハラだろうが、性格の不一致だろうが、離婚届を出せば完了です。
問題は、相手が離婚を拒否する場合です。
「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するか
相手が拒否している場合、裁判で離婚を認めてもらうには、民法第770条の「婚姻を継続し難い重大な事由」が必要です。
モラハラは、この「重大な事由」に該当します。精神的な虐待によって、夫婦関係が破綻している。これは、十分な離婚理由です。
継続性と悪質性
一度や二度の暴言では、モラハラとして認められにくいです。重要なのは、継続性と悪質性。
何年にもわたって、繰り返し精神的な虐待を受けてきた。その結果、あなたの心が深く傷ついている。こうした状況なら、離婚が認められる可能性は高いです。
精神的な影響
モラハラの結果、あなたがどれだけ精神的なダメージを受けたか。これも重要なポイントです。
うつ病になった、不眠症になった、パニック障害を発症した、PTSDと診断された。医師の診断書があれば、モラハラの深刻さが証明できます。
改善の見込みがないこと
話し合いを試みたが、相手は態度を改めない。カウンセリングを勧めても、拒否する。改善の見込みが全くない。
こうした状況なら、「もう夫婦関係を続けることは不可能」と判断されます。
夫婦関係の破綻
モラハラによって、夫婦関係が完全に破綻している必要があります。
会話もない、一緒に食事もしない、寝室も別。夫婦としての実態が失われている。こうした状況なら、離婚が認められやすくなります。
モラハラの証拠を集める方法
モラハラで離婚するには、証拠が絶対に必要です。でも、モラハラの証拠は集めにくいのが現実。どうすればいいのでしょうか。
証拠が難しい理由
モラハラの最大の問題は、「外から見えない」ことです。
DVなら、怪我の写真や診断書があります。不倫なら、ホテルの出入りを撮影できます。でも、モラハラは二人きりの時に行われることが多く、証拠が残りにくいんです。
しかも、加害者は外面が良いので、周囲は信じてくれないことも多い。「あの人がそんなことをするはずない」「あなたの被害妄想では?」
だからこそ、意識的に証拠を集める必要があります。
録音が最も有効
モラハラの証拠として最も有効なのは、音声の録音です。
どうやって録音するか スマホのボイスレコーダー機能で十分です。専用のICレコーダーがあれば、さらに良いでしょう。
ポケットに忍ばせておく、カバンに入れておく。相手に気づかれないように録音しましょう。
何を録音するか 暴言を吐いている場面、あなたを馬鹿にしている場面、理不尽に怒鳴っている場面。
モラハラ加害者は、同じパターンを繰り返します。何度か録音すれば、決定的な証拠が取れるはずです。
広島での注意点 自分が参加している会話を録音することは、法律的に問題ありません。盗聴とは違います。安心して録音してください。
メールやLINEのやりとり
文字で残っている暴言も、有力な証拠です。
「お前は本当に使えないな」「バカじゃないの」「死ねば」。こうしたメッセージがあれば、すぐにスクリーンショットを取りましょう。
削除される前に、複数の場所にバックアップを取っておくことが大切です。
日記をつける
毎日の出来事を、詳しく日記に記録しましょう。
「○年○月○日、夕食の準備が5分遅れただけで、『お前は何をやってもダメだ』と罵倒された」
「○年○月○日、子どもの前で『お前みたいな母親で子どもが可哀想』と言われた」
日時、場所、具体的な言葉、その時の状況。できるだけ詳しく書いてください。
日記は、後から書いたように見えないよう、手書きのノートに日付を入れて書くのがベストです。デジタルの日記でも構いませんが、日付が改ざんされていないことを示す工夫が必要です。
医師の診断書
モラハラのストレスで、心身に不調が出ているなら、医療機関を受診しましょう。
心療内科、精神科、内科。どこでも構いません。「夫(妻)からの精神的な虐待で、このような症状が出ている」と、正直に伝えてください。
診断書には、「夫婦関係の問題により」「配偶者からの精神的暴力により」といった記載を入れてもらうことが重要です。
うつ病、適応障害、不眠症、自律神経失調症。診断名と、モラハラとの因果関係が示されていると、証拠として非常に有効です。
第三者の証言
モラハラを目撃した人、相談を受けていた人。第三者の証言も証拠になります。
「友人に相談していた」「実家の親が目撃していた」「子どもが証言できる」。
ただし、子どもを証人にすることは、子どもに大きな負担をかけます。できれば避けたいところです。
カウンセリング記録
夫婦カウンセリングや個人カウンセリングを受けていた場合、その記録も証拠になり得ます。
「カウンセラーに、配偶者からの精神的虐待について相談していた」という事実自体が、モラハラの証明になります。
別居後の連絡
別居した後も、相手からモラハラ的なメッセージが送られてくることがあります。これも、すべて保存しておきましょう。
「お前が出て行ったせいで」「お前のせいで家庭が壊れた」。こうした責任転嫁のメッセージも、モラハラの証拠です。
証拠収集の注意点
証拠を集めることに夢中になりすぎて、自分の安全を忘れないでください。
相手にバレて、さらにモラハラがエスカレートする可能性もあります。慎重に、安全に、証拠を集めましょう。
もし危険を感じたら、証拠収集よりも、まず自分の身を守ることを最優先にしてください。
モラハラ離婚の手続きの流れ
実際に、モラハラを理由に離婚するには、どう進めればいいのでしょうか。
別居を検討する
モラハラから逃れるには、まず物理的に距離を取ることが大切です。
同じ家にいる限り、モラハラは続きます。精神的に追い詰められ続けます。別居することで、やっと自分を取り戻せるんです。
実家に帰る、賃貸アパートを借りる、シェルターを利用する。広島にも、DV被害者のための支援施設があります。
別居する時は、できれば子どもも一緒に連れて行きましょう。子どもを残して出ると、後で親権争いで不利になることがあります。
協議離婚を試みる(慎重に)
モラハラ加害者との直接交渉は、非常に難しいです。
話し合いをしようとしても、結局あなたが責められる。「お前が悪い」「お前が変わるべきだ」。建設的な話し合いにならないことが多いんです。
それでも、一度は協議離婚を試みることには意味があります。「話し合いを試みたが、相手が応じなかった」という事実が、後で調停や裁判で有利に働くからです。
ただし、直接対面での話し合いは避けてください。弁護士を介して、または第三者を立ち会わせて、交渉しましょう。
調停を申し立てる
広島家庭裁判所に、離婚調停を申し立てます。
調停では、調停委員が間に入ってくれます。モラハラの内容、証拠、精神的なダメージ。すべてを説明しましょう。
調停委員の前でも、相手はモラハラ的な態度を取ることがあります。「こいつが全部悪い」「被害者ヅラするな」。でも、調停委員はプロです。相手の本性を見抜いてくれます。
調停で合意すれば、調停離婚が成立します。
保護命令を検討する
モラハラがエスカレートして、身体的な危険を感じる場合、保護命令の申立てを検討しましょう。
保護命令が出れば、相手はあなたに近づけなくなります。接近禁止命令、退去命令。法的に守られます。
広島地方裁判所に申し立てができます。弁護士に相談しながら進めましょう。
裁判で争う
調停でも合意に至らない場合、裁判で決着をつけます。
裁判では、あなたが集めた証拠が勝負を分けます。録音、メール、LINE、日記、診断書。すべてを提出して、モラハラの事実を証明します。
モラハラ離婚の裁判は、証拠がしっかりしていれば勝てる可能性は高いです。でも、時間がかかります。1年、2年と続くこともあります。
精神的にも辛い戦いです。弁護士のサポートが不可欠です。
離婚後の安全確保
離婚が成立した後も、油断はできません。
モラハラ加害者の中には、離婚後もストーカー的な行為をする人がいます。つきまとう、連絡を繰り返す、嫌がらせをする。
必要なら、警察に相談してください。接近禁止の仮処分を取ることもできます。
広島県警には、ストーカー相談の窓口があります。一人で抱え込まず、公的機関の力も借りましょう。
モラハラ離婚で慰謝料は請求できるか
モラハラを理由に、慰謝料を請求できるでしょうか。
慰謝料が認められる可能性
モラハラは、精神的な苦痛を与える行為です。だから、慰謝料の対象になります。
ただし、すべてのモラハラで慰謝料が認められるわけではありません。程度や期間、証拠の有無によって変わります。
慰謝料が認められやすいケース
長期間のモラハラ 何年にもわたって、継続的にモラハラを受けてきた。期間が長いほど、慰謝料は高額になります。
証拠がしっかりある 録音、メール、診断書。客観的な証拠が揃っていると、慰謝料が認められやすいです。
精神疾患を発症した モラハラが原因で、うつ病などを発症した。診断書があれば、慰謝料の根拠になります。
子どもへの悪影響 子どもの前でモラハラを行った、子どもも精神的に傷ついた。こうした事情があれば、慰謝料は高額になります。
社会的な評価への影響 人前で侮辱された、SNSで悪口を書かれた。社会的な評価が傷ついた場合も、慰謝料の対象です。
慰謝料の相場
モラハラを理由とした慰謝料の相場は、50万円から300万円程度です。
ただし、ケースによって大きく変わります。軽度のモラハラなら50万円程度、重度で悪質なモラハラなら200万円、300万円以上になることもあります。
不倫に比べると、やや低めの傾向があります。でも、証拠がしっかりしていて、被害が深刻なら、高額の慰謝料が認められることもあります。
慰謝料以外のお金
慰謝料とは別に、財産分与、養育費、婚姻費用も請求できます。
これらは別々の権利なので、すべて請求できます。「慰謝料をもらったから、財産分与はいらない」なんてことはありません。
モラハラ加害者は、「慰謝料を払うなら、財産分与はなしだ」などと主張してくることがあります。でも、それは間違いです。惑わされないでください。
モラハラ加害者との交渉の注意点
モラハラ加害者との交渉には、特別な注意が必要です。
直接対面しない
モラハラ加害者と二人きりで会うのは危険です。
また言葉で攻撃される、精神的に追い詰められる、屈服させられる。せっかく離婚を決意したのに、また支配されてしまうかもしれません。
どうしても会わなければならない時も、必ず第三者を立ち会わせてください。弁護士、家族、友人。誰でもいいので、味方になってくれる人を同席させましょう。
メールやLINEでのやりとりに注意
文字でのやりとりでも、モラハラは続きます。
責めるメッセージ、罪悪感を植え付けるメッセージ、脅すメッセージ。こうしたものに、いちいち反応する必要はありません。
必要最小限の連絡だけして、感情的なメッセージは無視しましょう。
すべてのメッセージは保存しておいてください。相手のモラハラ的な態度の証拠になります。
罪悪感を持たない
モラハラ加害者は、あなたに罪悪感を植え付けるのが得意です。
「お前のせいで家族が壊れた」「お前が変わればうまくいくのに」「子どもが可哀想だと思わないのか」。
でも、これはすべて責任転嫁です。悪いのは、モラハラをした相手です。あなたではありません。
罪悪感を持つ必要は、一切ありません。
相手の変化を期待しない
「離婚を切り出したら、相手が変わってくれるかも」。そう期待してしまう気持ちはわかります。
実際、離婚を切り出した途端、優しくなる加害者もいます。「変わるから」「もう一度チャンスをくれ」。
でも、ほとんどの場合、それは一時的なものです。離婚を思いとどまらせるための演技です。しばらくすると、また元のモラハラが始まります。
本当に変わるには、専門的な治療が必要です。カウンセリングを受ける、自分の問題を認識する。長い時間がかかります。
簡単には変わらない、と覚悟しておきましょう。
子どもを交渉の道具にさせない
モラハラ加害者は、子どもを使ってあなたを揺さぶろうとすることがあります。
「子どもが悲しんでいる」「子どもが会いたがっている」「子どもの前でこんなことを言っていた」。
子どもを巻き込まないでください。子どもは、両親の争いの道具ではありません。
弁護士を介する
モラハラ加害者との交渉は、弁護士を介して行うのがベストです。
弁護士が間に入れば、あなたは直接相手と話す必要がありません。すべての連絡を弁護士経由にできます。
相手がどんなに理不尽なことを言ってきても、弁護士が法的に正しく対応してくれます。
モラハラ離婚で弁護士に依頼するメリット
モラハラ離婚では、弁護士の存在が非常に重要です。
モラハラの証明を手伝ってもらえる
「これはモラハラと言えるのか」「この証拠で十分なのか」。弁護士なら、的確に判断できます。
「この録音は決定的な証拠です」「もう少しこういう証拠があるとさらに良いです」。具体的なアドバイスがもらえます。
相手と直接交渉しなくて済む
モラハラ加害者と直接交渉するのは、非常にストレスです。また傷つけられるかもしれない、という恐怖もあります。
弁護士がいれば、すべての交渉を代わりにやってもらえます。相手の顔も声も、もう聞かなくていいんです。
これだけで、精神的な負担が大幅に軽減されます。
相手の本性を引き出してもらえる
モラハラ加害者は、外面が良いので、裁判所でも「いい人」を演じようとします。
でも、弁護士がうまく質問することで、相手の本性を引き出せることがあります。質問に答えているうちに、つい本音が出てしまう。攻撃的な態度が表に出てしまう。
そうなれば、「この人にはモラハラの傾向がある」と、裁判官にも理解してもらえます。
適切な慰謝料を請求してもらえる
モラハラでの慰謝料請求は、金額の算定が難しいです。
弁護士なら、過去の判例、あなたの被害の程度、証拠の内容。これらを総合的に判断して、適切な金額を算出できます。
低すぎて損をすることも、高すぎて却下されることもありません。
精神的な支えになってもらえる
モラハラ被害者は、「自分が悪いのかも」「自分の考えすぎかも」と、自分を責めがちです。
弁護士に相談することで、「あなたは悪くない」「これは明らかなモラハラです」と、客観的に認めてもらえます。
それだけで、どれだけ心が軽くなるでしょう。
離婚後の生活設計も相談できる
離婚したら、どこに住むのか、仕事はどうするのか、お金は足りるのか。
弁護士は、そうした実務的なアドバイスもしてくれます。利用できる支援制度、広島市の相談窓口。様々な情報を教えてもらえます。
広島でモラハラ離婚に強い弁護士の選び方
モラハラ離婚では、弁護士選びが非常に重要です。
モラハラ案件の経験があるか
「モラハラ離婚の実績があります」とはっきり言える弁護士を選びましょう。
ホームページに、モラハラ離婚の事例が載っているか。「モラハラで慰謝料○○万円を獲得」といった実績があるか。
モラハラは、証明が難しい分野です。経験のない弁護士では、うまく対応できないかもしれません。
モラハラの本質を理解しているか
「それくらいで離婚?」「我慢できないの?」。こんなことを言う弁護士は論外です。
モラハラは、精神的な虐待です。その深刻さを理解している弁護士を選んでください。
初回相談で、あなたの話を真剣に聞いてくれるか、共感してくれるか。その態度で判断しましょう。
DVやトラウマの知識があるか
モラハラ被害者は、トラウマを抱えていることが多いです。PTSD、複雑性PTSD。
こうした心理的な問題について理解がある弁護士なら、あなたの状態を理解して、適切に対応してくれます。
証拠集めをサポートしてくれるか
「証拠が足りない」と言うだけでなく、「こうやって証拠を集めましょう」と具体的にアドバイスしてくれる弁護士を選びましょう。
録音の方法、日記のつけ方、医師への相談の仕方。実践的なアドバイスをくれる弁護士は頼りになります。
相手のタイプを見抜けるか
モラハラ加害者には、いくつかのタイプがあります。自己愛性パーソナリティ障害的なタイプ、支配的なタイプ、攻撃的なタイプ。
あなたの話を聞いて、「この相手はこういうタイプですね」と見抜ける弁護士なら、それに応じた戦略を立てられます。
安心して話せる雰囲気か
モラハラの被害について話すのは、とても辛いことです。恥ずかしさもあるでしょう。
「この人になら、何でも話せる」と思える弁護士を選んでください。話しやすい雰囲気、温かい態度。そうした人間的な部分も大切です。
広島の支援機関と連携があるか
広島市配偶者暴力相談支援センター、広島県女性総合相談支援センター。こうした公的支援機関との連携がある弁護士なら、より手厚いサポートが受けられます。
まとめ:見えない暴力から自由になるために
モラハラに苦しんでいるあなたへ。あなたは一人ではありません。
「自分が我慢すればいい」「これくらいで離婚なんて」。そう思う必要はありません。精神的な虐待は、身体的な暴力と同じくらい深刻な問題です。
モラハラは、れっきとした離婚理由です。証拠をしっかり集めれば、離婚は認められます。慰謝料も請求できます。
まず、自分を責めるのをやめてください。悪いのは、モラハラをする相手です。あなたではありません。
次に、証拠を集めてください。録音、メール、LINE、日記、診断書。できるだけたくさん。
そして、弁護士に相談してください。広島には、あなたの味方になってくれる弁護士がいます。
一人で悩んでいても、状況は変わりません。でも、専門家の力を借りれば、道が開けます。
離婚は、終わりではありません。新しい人生の始まりです。モラハラのない、自由で幸せな日々が、あなたを待っています。
この記事が、暗闇から抜け出すための一筋の光になれば幸いです。勇気を出して、第一歩を踏み出してください。
あなたには、幸せになる権利があります。自分を大切にする権利があります。誰にも傷つけられない、穏やかな日々を取り戻してください。
この記事を監修した弁護士
代表弁護士 平田裕也(ひらた ゆうや)
所属弁護士が150名程度いる大手法律事務所にて、約2年間にわたり支店長を務め、現在に至る。 大手法律事務所所属時代には、主として不貞慰謝料請求、債務整理及び交通事故の分野に関して,通算1000件を超える面談を行い、さまざまな悩みを抱えられている方々を法的にサポート。 その他弁護士業務以外にも、株式会社の取締役を務めるなど、自ら会社経営に携わっているため、企業法務及び労働問題(企業側)にも精通している。