column

弁護士コラム

  • HOME>
  • 弁護士コラム>
  • 広島で離婚時の親権を勝ち取る完全ガイド|弁護士が教える親権獲得の戦略

広島で離婚時の親権を勝ち取る完全ガイド|弁護士が教える親権獲得の戦略

2025.11.30 弁護士コラム

「子どもは絶対に手放したくない」 「相手が親権を主張してきたらどうしよう」 「親権を取るには、何をすればいいの?」

離婚を考えた時、親のあなたにとって一番心配なのは、子どものことではないでしょうか。お金の問題よりも、何よりも、子どもと一緒にいられるかどうか。それが最大の関心事だと思います。

親権争いは、離婚の中でも最も感情的になりやすく、最も難しい問題です。「親として当然の権利」と思っていても、実際には様々な要素が絡み合って、思うようにいかないこともあります。

この記事では、広島で離婚する際の親権について、知っておくべきすべてをお伝えします。親権とは何か、どうすれば親権を獲得できるのか、弁護士はどう力になってくれるのか。実践的なアドバイスを、わかりやすく解説していきます。

法律用語はできるだけ使わず、親の立場に寄り添った言葉で説明しますので、安心して読み進めてください。あなたと子どもの未来のために、今できることを一緒に考えていきましょう。

一人で悩んでいませんか?

弁護士に相談することで、解決への道筋が見えてきます。

  • ✓ 初回相談無料
  • ✓ 親身誠実に、全力で弁護士が依頼者を守ります。
  • ✓ 全国どこからでも24時間年中無休でメール・電話・LINEでの相談ができます。
弁護士に相談

目次 [閉じる]

親権の基本を理解しよう

まず、親権とは何か、基本的なことを押さえておきましょう。ここを理解していないと、間違った方向に進んでしまうこともあります。

親権とは何を意味するのか

親権とは、未成年の子どもを監護・教育し、その財産を管理する権利と義務のことです。簡単に言えば、「子どもと一緒に暮らして、育てる権利」と考えてください。

親権には、大きく分けて2つの側面があります。一つは「身上監護権」。子どもの生活や教育を決める権利です。どこに住むか、どこの学校に通うか、医療を受けるかどうか。日常的な決定をする権限です。

もう一つは「財産管理権」。子どもの財産を管理する権利です。子ども名義の預金や、子どもが相続した財産などを管理します。

離婚する時は、この親権をどちらが持つか決めなければなりません。日本では、共同親権が認められていないので、必ずどちらか一方が親権者になります。

親権と監護権の違い

親権と監護権を分けることもできます。父親が親権者、母親が監護権者、といった形です。

監護権者は、実際に子どもと暮らして、日常的な世話や教育をする人。親権者は、法律上の代理人として、重要な決定をする人。こんな風に役割を分けることができます。

でも、実際にはほとんどのケースで、親権者と監護権者は同じ人です。分けると、かえって混乱することが多いからです。

「親権は譲るけど、子どもと一緒に暮らしたい」という場合に、監護権だけを取るという選択肢もあります。でも、親権を持たないことのデメリットもあるので、慎重に判断しましょう。

親権者はどうやって決まるのか

親権者は、まず夫婦の話し合いで決めます。お互いが納得すれば、どちらが親権者になっても構いません。

話し合いで決まらない場合は、家庭裁判所の調停や審判、裁判で決めることになります。裁判所は、「子どもの利益」を最優先に考えて判断します。

「親の権利」ではなく「子どもの利益」。これが、親権を決める時の最も重要な基準です。どちらの親と暮らす方が、子どもにとって幸せか。そこが判断のポイントになります。

複数の子どもがいる場合

子どもが複数いる場合、それぞれに親権者を決めなければなりません。「上の子は母親、下の子は父親」といった形で、分けることも可能です。

でも、裁判所は基本的に、兄弟姉妹を分けることを好みません。「兄弟姉妹は一緒に育つ方が良い」という考え方が基本にあります。

よほどの事情がない限り、兄弟姉妹は同じ親のもとで育てるべき。広島の家庭裁判所でも、この原則は同じです。

親権を獲得するための重要なポイント

親権争いでは、何が重視されるのか。裁判所が見ているポイントを知っておくことが、親権獲得への第一歩です。

これまでの養育実績が最重要

親権を決める上で、最も重視されるのが「これまで誰が主に子育てをしてきたか」です。

子どもの食事を作ってきたのは誰か、学校行事に参加してきたのは誰か、病気の時に看病してきたのは誰か。日々の子育ての実績が、そのまま評価されます。

「仕事が忙しくて、あまり子どもと関われなかった」という親は、この点で不利になります。特に父親は、仕事中心の生活だったために、親権獲得が難しくなるケースが多いです。

でも、「これまで関われなかったから、これから取り戻したい」という気持ちは理解できます。そんな時こそ、弁護士の力が必要になります。

現在の監護状況

「現状維持の原則」というものがあります。今、子どもが安定した生活を送っているなら、それを変えない方がいい、という考え方です。

別居中、母親が子どもを連れて実家に帰り、そこで安定した生活を送っている。こんな場合、その状況を変えることは、子どもにとってストレスになります。

だから、別居の時点で子どもと一緒にいる方が、親権獲得で有利になることが多いんです。逆に言えば、別居の時に子どもと離れてしまうと、親権獲得が難しくなります。

広島で別居を考えているなら、絶対に子どもを置いていかないこと。これが鉄則です。

子どもの意思

子どもがある程度の年齢に達していれば、子ども自身の意思も尊重されます。

法律上、15歳以上の子どもの意見は必ず聞かなければなりません。でも、実際には10歳くらいから、子どもの意見が考慮されるようになります。

「お父さんとお母さん、どっちと暮らしたい?」。こんな質問を、子どもにするのは酷なことです。でも、裁判所は子どもの本心を知ろうとします。

家庭裁判所調査官が、子どもと面談して、本当の気持ちを聞き出します。親の前では言えないことも、調査官になら話せるかもしれません。

経済力よりも養育環境

「収入が多い方が、子どもを幸せにできる」。そう思っている人もいるかもしれません。でも、親権を決める時、経済力はあまり重視されません。

なぜなら、経済的な問題は、養育費や児童扶養手当でカバーできるから。お金がないことは、親権を取れない理由にはならないんです。

それより大切なのは、子どもにとって良い生活環境を提供できるかどうか。愛情を持って接しているか、時間を作れるか、サポート体制があるか。そういったことの方が重要です。

親の健康状態と生活態度

親自身の健康状態や生活態度も、チェックされます。

アルコール依存症、ギャンブル癖、DV、虐待。こうした問題があれば、親権獲得は極めて難しくなります。子どもの安全を守れない親に、親権を渡すわけにはいきません。

精神的な病気がある場合も、症状の程度によっては不利になることがあります。でも、きちんと治療を受けていて、日常生活に支障がないなら、大きな問題にはなりません。

サポート体制の有無

一人で子育てをするのは大変です。だから、周囲のサポート体制があるかどうかも、重要なポイントです。

実家の両親が近くにいて、協力してくれる。保育園や学童保育が利用できる。地域のサポートが受けられる。こうした環境があることは、プラス評価になります。

広島市内なら、保育サービスも充実していますし、ひとり親家庭への支援制度もあります。こうした制度を活用できることを、アピールするのも有効です。

絶対にやってはいけないこと

親権を取りたいあまり、間違った行動を取ってしまう人がいます。これをやったら、親権獲得はほぼ不可能になる、というNG行動を知っておきましょう。

無断で子どもを連れ去る

別居する時、相手に黙って子どもを連れて出て行く。これは「連れ去り」と判断される可能性があります。

特に、これまで主に子育てをしてきたのが相手だった場合、無断で連れて行くことは重大な問題です。「子どもを守るため」と思ってやったことが、逆に親権獲得を難しくします。

別居する時は、できれば相手と話し合って、子どもを連れて行くことを了承してもらいましょう。それが無理でも、弁護士に相談してから行動してください。

広島でも、連れ去りが問題になって、親権を失ったケースがあります。焦る気持ちはわかりますが、慎重に行動してください。

相手と子どもの面会を拒否する

別居後、相手が子どもに会いたいと言ってきたら、基本的には会わせるべきです。正当な理由なく面会を拒否すると、「非協力的な親」と判断されて、親権獲得に不利になります。

「会わせたくない」という気持ちはわかります。でも、子どもには両方の親と会う権利があります。あなたの感情で、その権利を奪ってはいけません。

ただし、相手に暴力的な傾向がある、子どもが会いたがらない、といった事情があれば別です。そういう場合は、弁護士に相談して、適切な対応を考えましょう。

子どもに相手の悪口を言う

子どもの前で、相手の悪口を言うのは絶対にやめてください。「お父さんは浮気したんだよ」「お母さんはダメな人だ」。こんなことを子どもに聞かせてはいけません。

子どもは、両方の親を愛しています。一方の親から、もう一方の親の悪口を聞かされるのは、子どもにとって大きなストレスです。

裁判所は、「もう一方の親との関係を大切にできる親」を評価します。相手の悪口を言う親より、「お父さん(お母さん)のことも大事だよ」と言える親の方が、親権者としてふさわしいと判断されます。

子どもを利用する

「お母さんと暮らしたいって言わないと、会えなくなるよ」。こんな風に、子どもを脅したり、誘導したりするのは最悪です。

家庭裁判所調査官は、プロです。子どもが親に言わされていることは、すぐに見抜きます。そして、そんなことをする親には、親権を渡せないと判断します。

子どもは、両親の争いの道具ではありません。一人の人間として、尊重してください。

証拠を捏造する

相手を陥れるために、嘘をついたり、証拠を捏造したりする。これも絶対にダメです。

「相手が子どもを虐待していた」と嘘をつく、架空のメールやLINEを作る。こんなことが発覚したら、あなたの信用は完全に失われます。

真実だけを伝えてください。嘘は必ずバレます。

親権獲得のために今すぐできる準備

親権を取りたいなら、今から準備を始めましょう。離婚を切り出してからでは、遅いこともあります。

子育ての記録をつける

毎日の子育ての様子を、記録に残しましょう。日記でもいいし、スマホのメモでも構いません。

「今日は○○ちゃんの参観日に行った」「熱が出たので病院に連れて行った」「夕食に○○を作った」。些細なことでも、記録しておいてください。

写真も有効です。子どもと過ごしている様子、一緒に遊んでいる様子、学校行事に参加している様子。日付がわかるように撮影しておきましょう。

広島の小学校や保育園の行事、習い事の発表会。そういった場面での写真は、あなたが積極的に子育てに関わっている証拠になります。

学校や保育園との関わりを増やす

先生との連絡、保護者会への参加、ボランティア活動。学校や保育園との関わりを増やしてください。

連絡帳にコメントを書く、先生と直接話をする。こうした小さな積み重ねが、「子育てに熱心な親」という評価につながります。

学校からの連絡メールが自分のアドレスに届くようにする、面談には自分が行く。できることから始めましょう。

相手の問題行動を記録する

相手に問題がある場合、それを証拠として残しておくことも大切です。

暴言を吐かれた、暴力を振るわれた、子どもを放置していた。こうしたことがあれば、日時、場所、具体的な内容を記録してください。

録音やメール、LINEのやりとりも、証拠になります。ただし、盗聴など違法な方法で得た証拠は使えないので、注意してください。

DVやモラハラがある場合は、すぐに弁護士に相談を。身の安全を守ることが最優先です。

離婚後の生活設計を立てる

「離婚したら、どこに住むのか」「仕事はどうするのか」「収入は足りるのか」。具体的な生活設計を立てておきましょう。

裁判所は、「この親は、ちゃんと子どもを育てられるだろうか」と考えます。漠然と「なんとかなる」では説得力がありません。

広島市内の賃貸物件の情報、保育園の空き状況、働ける職場の候補。具体的に調べて、計画を立ててください。

実家に頼れるなら、親に協力してもらえるか確認しておきましょう。サポート体制があることは、大きなプラスになります。

子どもの気持ちを大切にする

何より大切なのは、子ども自身の気持ちです。日頃から、子どもの話をよく聞いて、気持ちに寄り添ってください。

「お父さんとお母さん、どっちがいい?」なんて聞かないでください。子どもを困らせるだけです。

ただ、「今、どんな気持ち?」「何か心配なことはない?」と、子どもの気持ちを聞いてあげてください。不安を抱えているなら、それを受け止めてあげてください。

親権争いで弁護士に依頼するメリット

親権争いは、法律の専門知識が必要な分野です。弁護士に依頼することで、得られるメリットは計り知れません。

法的な戦略を立ててもらえる

親権争いには、戦略が必要です。何を主張するか、どんな証拠を集めるか、どのタイミングで動くか。

弁護士は、これまでの経験から、勝つための戦略を立てられます。「このケースなら、この点を強調すべき」「この証拠が決め手になる」。的確なアドバイスをもらえます。

広島の家庭裁判所の傾向を知っている弁護士なら、さらに有利です。どんな主張が受け入れられやすいか、裁判官はどこを重視するか。地域特有の情報も持っています。

有利な証拠の集め方を教えてもらえる

「何が証拠になるのか」「どう集めればいいのか」。素人にはわかりにくいことも、弁護士なら知っています。

「こういう写真を撮っておいてください」「この書類を保管しておいてください」「こんな記録をつけてください」。具体的な指示をもらえます。

逆に、「これは証拠として弱い」「こんなことをしたら不利になる」と、危険を回避することもできます。

調停や裁判での主張を代わりに行ってくれる

家庭裁判所での調停や審判、裁判。こうした場で、自分の言いたいことを上手に伝えるのは、簡単ではありません。

感情的になってしまう、言葉が出てこない、うまく説明できない。そんなこともあるでしょう。

弁護士がいれば、あなたの代わりに、法的に正確な主張をしてくれます。調停委員や裁判官に、効果的にアピールできます。

家庭裁判所調査官との対応をサポートしてくれる

親権争いでは、家庭裁判所調査官が関わってきます。調査官は、家庭訪問をして、あなたと子どもの様子を観察します。

「どう対応すればいいのか」「何を聞かれるのか」「どう答えればいいのか」。不安だらけですよね。

弁護士がいれば、調査官対応のアドバイスをもらえます。「こういう質問が来るから、こう答えるといい」「家はこういう風に整えておいて」。実践的なアドバイスが心強いです。

相手との交渉を冷静に進められる

親権争いは、感情的になりがちです。相手と直接話をすると、つい言い合いになってしまう。

弁護士が間に入れば、冷静に交渉を進められます。感情を排除して、法的な観点から話をする。それが、解決への近道です。

相手も弁護士をつけている場合、弁護士同士で話をした方がスムーズです。専門家同士の会話だからこそ、建設的な議論ができます。

子どもの福祉を最優先に考えてもらえる

弁護士は、依頼者の味方ですが、同時に「子どもの利益」も考えます。

「これをやったら、親権は取れるかもしれないけど、子どもが傷つきます」。そんな時、弁護士は止めてくれます。

あなたが感情的になっている時こそ、冷静に「子どものために何がベストか」を考えてくれる。それが、弁護士の役割です。

広島で親権に強い弁護士の選び方

親権争いは、弁護士の力量が結果を左右します。どんな弁護士を選ぶべきか、具体的にお伝えします。

親権案件の実績が豊富か

まず確認すべきは、親権争いの経験です。ホームページに、親権獲得の成功事例が載っているかチェックしてください。

「母親の親権獲得率○%」「父親の親権獲得に成功」。こうした具体的な実績があれば、信頼できる証拠になります。

初回相談で、「年間何件くらい親権案件を扱っていますか?」と聞いてみるのもいいでしょう。

家庭裁判所での経験が豊富か

親権は、家庭裁判所で決まります。だから、家庭裁判所での経験が豊富な弁護士を選ぶべきです。

広島家庭裁判所の傾向を知っているか、調停や審判の経験が豊富か。こうした点を確認しましょう。

「広島家庭裁判所では、こういう傾向があります」と具体的に話してくれる弁護士なら、頼りになります。

子どもの気持ちを大切にしてくれるか

親権争いの主役は、子どもです。子どもの立場に立って考えてくれる弁護士を選びましょう。

「あなたの権利を守ります」だけでなく、「お子さんにとって何がベストか考えましょう」と言ってくれる弁護士。そんな人に依頼したいですね。

子育て経験のある弁護士なら、親の気持ちも子どもの気持ちも理解してくれるでしょう。

話しやすい雰囲気か

親権の相談では、プライベートな話をたくさんしなければなりません。家庭の問題、子どもの様子、夫婦関係。

話しにくい弁護士では、必要な情報を伝えられません。「この人になら、何でも話せそう」と思える弁護士を選んでください。

初回相談で、弁護士の人柄や雰囲気を確かめましょう。威圧的でないか、親身になって聞いてくれるか。

現実的なアドバイスをくれるか

「絶対に親権を取れます」と断言する弁護士は、かえって危険です。親権争いに「絶対」はありません。

「このケースだと、親権獲得は難しいかもしれません。でも、こういう戦略を取れば、可能性は高まります」。こんな風に、現実的なアドバイスをくれる弁護士が信頼できます。

良いことも悪いことも正直に話してくれる。そんな弁護士を選びましょう。

費用が明確か

親権争いは、長期戦になることもあります。費用がどのくらいかかるか、事前に確認しておくことが大切です。

相談料、着手金、報酬金、日当。それぞれいくらかかるのか、明確に説明してもらいましょう。

「最終的にいくらになるかわからない」では不安ですよね。おおよその総額を教えてもらってください。

父親が親権を取るためのポイント

日本では、母親が親権を取るケースが圧倒的に多いです。でも、父親でも親権を取れる可能性はあります。

父親に不利な現実を知る

統計的に、親権者の約9割が母親です。これが現実です。

「父親だから」という理由で差別されているわけではありません。でも、実際問題として、多くの家庭で母親が主に子育てをしてきた、という事実があります。

この現実を知った上で、戦略を立てる必要があります。

母親に問題がある場合

母親に明確な問題がある場合、父親でも親権を取れる可能性が高まります。

アルコール依存症、精神疾患で子育てが困難、育児放棄、虐待。こうした問題があれば、父親に親権が認められやすくなります。

ただし、「問題がある」ことを証明する必要があります。診断書、児童相談所の記録、警察への相談記録。客観的な証拠を集めましょう。

これまでの養育実績をアピール

「仕事が忙しくて、子育てはほとんど妻に任せていた」。こんな状態では、親権獲得は難しいです。

でも、「朝食は自分が作っていた」「週末は必ず子どもと遊んでいた」「保育園の送迎を担当していた」。こうした実績があれば、アピールできます。

写真、日記、メール、先生とのやりとり。あなたが子育てに関わってきた証拠を集めてください。

これからの養育計画を具体的に

「これから頑張ります」だけでは説得力がありません。具体的な計画を示すことが大切です。

仕事の時間をどう調整するのか、保育園や学童はどうするのか、実家の協力は得られるのか。現実的な計画を立てましょう。

広島市内なら、病児保育やファミリーサポートなどのサービスもあります。こうした制度を活用する計画を示せば、「この父親なら、ちゃんと育てられる」と思ってもらえます。

母親との違いを明確に

母親と同じことをしても、勝てません。「母親以上に子育てができる」ことを示す必要があります。

経済的な安定、広い家、充実した教育環境。母親より優れている点をアピールしましょう。

ただし、子どもにとって何が大切かを忘れないでください。物質的な豊かさより、愛情や時間が大切な場合もあります。

親権を取った後に考えるべきこと

親権を獲得したら、それで終わりではありません。むしろ、そこからが本当のスタートです。

養育費の取り決め

相手から養育費をもらえるよう、しっかり取り決めをしておきましょう。口約束ではなく、書面に残してください。

金額、支払い方法、支払い期限。具体的に決めておくことが大切です。公正証書にしておけば、相手が払わなくなった時、強制執行ができます。

面会交流のルール

親権を取らなかった方の親にも、子どもと会う権利があります。面会交流の頻度、方法、場所。具体的に決めておきましょう。

「月に1回、第何日曜日に」「学校行事にも参加できる」。明確なルールがあれば、後々のトラブルを防げます。

子どもにとって、両方の親と関われることは大切です。あなたの感情で、それを妨げないでください。

子どもの心のケア

離婚は、子どもにとって大きなストレスです。親権争いの過程で、子どもは傷ついているかもしれません。

子どもの様子をよく観察して、必要ならカウンセリングを受けることも考えましょう。広島市内にも、子ども専門のカウンセラーがいます。

「お父さんとお母さんは離れるけど、あなたのことは二人とも愛しているよ」。そう伝え続けてください。

生活リズムの確立

離婚後、新しい生活が始まります。子どもにとって安定した生活リズムを作ることが大切です。

起床時間、食事、学校、習い事、就寝時間。規則正しい生活を心がけてください。環境が変わっても、日常のリズムは守る。それが子どもの安心につながります。

サポートを受ける

一人で抱え込まないでください。実家、友人、行政のサポート。使えるものは全部使いましょう。

広島市には、ひとり親家庭への支援制度がたくさんあります。児童扶養手当、医療費助成、家賃補助。役所に相談して、受けられる支援を確認してください。

完璧な親である必要はありません。できないことは助けを求める。それも親としての大切な能力です。

まとめ:子どもの幸せを第一に

親権争いは、本当に辛いものです。相手との対立、裁判所での手続き、不安な日々。精神的にも肉体的にも、大きな負担がかかります。

でも、忘れないでください。この争いの主役は、子どもです。「親としての権利」ではなく、「子どもの幸せ」を第一に考えてください。

「相手を負かしたい」という気持ちより、「子どもにとって何がベストか」を考える。その姿勢が、結果的に親権獲得につながります。

広島には、親権問題に詳しい弁護士がたくさんいます。一人で悩まず、まずは相談してみてください。専門家の力を借りることで、道が開けることもあります。

子どもと一緒に過ごせる未来を手に入れるために。そして、子どもが幸せに育つために。今、できることから始めましょう。

この記事が、あなたとお子さんの明るい未来への一歩になれば幸いです。どんなに大変な状況でも、子どもへの愛があれば、必ず乗り越えられます。応援しています。

この記事を監修した弁護士

代表弁護士 平田裕也(ひらた ゆうや)

所属弁護士が150名程度いる大手法律事務所にて、約2年間にわたり支店長を務め、現在に至る。 大手法律事務所所属時代には、主として不貞慰謝料請求、債務整理及び交通事故の分野に関して,通算1000件を超える面談を行い、さまざまな悩みを抱えられている方々を法的にサポート。 その他弁護士業務以外にも、株式会社の取締役を務めるなど、自ら会社経営に携わっているため、企業法務及び労働問題(企業側)にも精通している。

初回相談は無料です

離婚時の親権についてはまずご相談ください。

9:00~24:00 / 定休日:なし

TOP

050-5445-1846

MAILFORM