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突然の逮捕…不同意のわいせつ行為をめぐる現実と向き合うために

2025.08.10 弁護士コラム

不意に訪れる「疑い」の重さ

誰かとの日常的な接触ややり取りが、ある日を境に「犯罪の疑い」として突きつけられる。そんな信じられないような出来事が、今の社会では起こり得ます。

性的な同意がない状態での接触について、法的な目線が大きく変わり、社会も敏感に反応するようになりました。意図せぬ形で、あるいは誤解やすれ違いから、突然警察の捜査対象になる――それが現代のリアルです。

逮捕されると、生活は一変します。自分だけでなく、家族や職場にも多大な影響が及ぶ可能性があります。ここでは、そうした事態にどう向き合えばよいかを、冷静に考えていきます。

「不同意わいせつ」で逮捕に至るまでの道筋

すべての事件が暴力や強制を伴うわけではありません。実際には、本人にとっては些細に感じられる行動が、相手にとっては重大な侵害として受け止められることもあります。

たとえば、夜道での不意な接触や、酔った状態でのやり取り、軽いボディタッチや不用意な発言が、「相手の意思を無視したもの」と見なされ、刑事事件として扱われることがあります。

何が「同意がなかった」とされるのか。その線引きは非常に曖昧であり、社会的にも法的にも、年々その解釈が広がりつつあります。このような現状があるからこそ、「まさか自分が」という人が逮捕される事例も増えているのです。

逮捕後に起こること:時間との勝負が始まる

警察に逮捕されると、本人の意思とは無関係に、一定期間の拘束が始まります。この時点で自由を奪われ、行動が制限されるのはもちろんのこと、家族や仕事など日常生活へのダメージも無視できません。

以下に、逮捕後の主な流れを整理しておきます。

【逮捕から起訴までの一般的な流れ】

  • 逮捕(警察により身柄拘束)
  • 取り調べ・送致(検察に送られ、さらに取調べ)
  • 勾留決定(裁判所の判断により最大20日間)
  • 起訴または不起訴(証拠や事情によって処分が分かれる)

この一連の流れの中で、早い段階での適切な対応が、その後の展開を大きく左右します。

取り調べにどう向き合えばよいか

逮捕された直後の取り調べでは、警察から「事実を話せば有利になる」と促される場面もあります。しかし、ここでの対応が慎重さを欠くと、無意識のうちに不利な供述をしてしまうリスクもあります。

重要なのは、「その場しのぎ」の言葉ではなく、自分の立場と事実関係を冷静に見つめた上で対応することです。特に記憶が曖昧な場面では、「覚えていない」や「当時の状況がよく思い出せない」という正直な回答のほうが、後の誤解を防ぐことにつながる場合もあります。

過度な自己弁護や感情的な否定は逆効果になることもあるため、心を落ち着けて、慎重に一つひとつ対応する姿勢が求められます。

社会生活への影響とその代償

逮捕によって直接的な罰則が下る前に、すでに大きな社会的制裁を受ける人もいます。仕事を失ったり、家族との関係が崩れたり、SNSで名前や顔が広まったりと、その影響は計り知れません。

一度失った信用を取り戻すには、時間と努力が必要です。だからこそ、早期に適切な対応を取ることで、損害を最小限に食い止めることが不可欠になります。

逮捕の事実が報道されるかどうかはケースによりますが、企業や学校に連絡が入ることもあり得ます。「今はまだバレていない」と油断せず、先手を打って動くことが重要です。

不起訴を目指すには何が必要か?

事件が起訴されなければ、裁判を受けることもなく、刑罰を受けることもありません。つまり、逮捕されたとしても、最終的に不起訴となれば、前科が付くことを回避できます。

不起訴を目指すには、以下のような要素が大きく関係します。

【不起訴処分が出やすい主な要因】

  • 被害者との示談が成立し、宥恕(ゆうじょ:処罰を望まない意志)が確認できる
  • 十分な証拠がなく、犯罪が立証できない
  • 初めてのトラブルで、反省の姿勢が明確である
  • 社会的制裁をすでに受けており、再犯の可能性が低い

ただし、これらはあくまで検察官の総合判断によるものであり、法的な知識と戦略がなければ、結果に大きな差が生じるのも現実です。

第三者の支援が重要になる理由

逮捕後の対応には、精神的にも時間的にも多くの負担がかかります。家族や友人の支えも重要ですが、法的に正しい選択をするためには、やはり専門家の知見が不可欠です。

早期に信頼できる支援者を見つけ、事実確認から対応方針の検討、必要であれば示談交渉まで含めて、今後の人生をどう立て直すかという視点で動いていくことが求められます。

事件の行方を「運」に任せるのではなく、自分の意思と判断で未来を選び取ることが可能です。

おわりに:未来はここから取り戻せる

「違う」と言いたくても言えない、「誰にも話せない」ことに苦しむ人は少なくありません。
ですが、一度立ち止まり、冷静に選択すれば、やり直せる道はあります。たとえ逮捕されても、すべてを失うわけではありません。

社会の変化により、些細な接触でも重大な問題とみなされる時代になりました。だからこそ、今後は「誤解を招かない行動」と「適切な対処」が何よりも重要になります。

未来は、今の一歩で変わります。苦しい中でも、自分の人生を守る行動を選びましょう。

この記事を監修した弁護士

代表弁護士 平田裕也(ひらた ゆうや)

所属弁護士が150名程度いる大手法律事務所にて、約2年間にわたり支店長を務め、現在に至る。 大手法律事務所所属時代には、主として不貞慰謝料請求、債務整理及び交通事故の分野に関して,通算1000件を超える面談を行い、さまざまな悩みを抱えられている方々を法的にサポート。 その他弁護士業務以外にも、株式会社の取締役を務めるなど、自ら会社経営に携わっているため、企業法務及び労働問題(企業側)にも精通している。

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