夫の不倫相手へ慰謝料請求|示談で300万円を受領
「支払う義務はない」→300万円
広島市南区の30代女性が、夫の不倫相手に対する慰謝料請求で示談により300万円を受領した解決事例です。
30代女性/広島市南区
事例を読むcolumn
弁護士コラム
配偶者の不倫が原因で離婚を考えるとき、多くの人が「慰謝料はどれくらい請求できるのか?」と悩みます。特に、「離婚慰謝料」と「不貞慰謝料」は別々に請求できるのではないかと考える方も少なくありません。
結論から言うと、離婚慰謝料と不貞慰謝料を完全に二重取りすることはできません。ただし、状況によっては不倫相手と配偶者の双方に請求できるケースがあり、結果的に受け取れる金額が増える可能性があります。
この記事では、「二重取りは可能なのか?」という疑問に答えつつ、実際の慰謝料の仕組みや注意点を解説します。
弁護士に相談することで、解決への道筋が見えてきます。
目次 [閉じる]
離婚慰謝料は、離婚によって精神的苦痛を受けたことに対する損害賠償です。不倫だけでなく、暴力やモラハラ、悪意の遺棄など、婚姻を継続できなくなった原因全般が対象になります。
不貞慰謝料は、配偶者の不倫行為による精神的苦痛に対する賠償金です。不倫によって夫婦関係が破綻したと認められた場合に発生します。
離婚慰謝料と不貞慰謝料は「性質が異なる」ものに見えますが、どちらも「不倫による精神的損害の賠償」という点で重なっています。
そのため、同じ損害について二重に賠償を受けることはできず、離婚慰謝料と不貞慰謝料を完全に別々で請求することは認められていません。
二重取りはできないものの、場合によっては配偶者と不倫相手の双方に慰謝料を請求できます。これは「連帯責任」の考え方によるものです。
ただし、ここで注意が必要です。両者に請求できても「合計額が増えるわけではない」という点です。例えば、裁判所が300万円の慰謝料が妥当と判断した場合、配偶者と不倫相手にそれぞれ300万円ずつ請求できるわけではなく、合わせて300万円に収まるよう調整されます。
不倫に基づく慰謝料の金額は、個々の事情によって大きく変動します。単純に「不倫=◯◯万円」と決まっているわけではなく、婚姻期間や不倫の悪質性、証拠の有無などを総合的に判断して算定されます。ここでは代表的な相場感と、その金額に影響する要素を詳しく解説します。
夫婦関係は続いているが、不倫の発覚によって強い精神的苦痛を受けたケースです。この場合、慰謝料の相場は 50万〜150万円程度。
不倫の期間が短く、関係が一時的であれば金額は低く抑えられる傾向があります。一方、発覚後も夫婦関係の修復に時間がかかり、家庭生活に支障をきたしている場合には100万円以上になることも珍しくありません。
離婚に直結した不倫では、精神的苦痛がより大きいと評価されます。そのため、相場は 100万〜300万円程度。
例えば、数年間にわたり不倫関係が継続していた場合や、子どもがいる家庭を壊す結果となった場合には、200万円を超えることも多いです。
不倫の中でも、次のような事情がある場合は慰謝料が増額されやすくなります。
このようなケースでは、300万円を超える判例も少なくありません。
慰謝料の金額は相場の枠内で決まりますが、その上下を左右する要因には次のようなものがあります。
慰謝料請求を進める流れは大きく以下のようになります。
法律的には二重取りはできませんが、次のような状況では「結果的に多くの慰謝料を得られる」ことがあります。
不倫慰謝料の請求は、証拠の収集や相手との交渉が難航しやすいため、弁護士に依頼するメリットは大きいです。
特に二重取りのような複雑なケースでは、戦略的に進めるために専門家のサポートが不可欠です。
離婚慰謝料と不貞慰謝料を完全に二重取りすることはできません。なぜなら、どちらも「不倫による精神的損害」という同じ根拠に基づく賠償だからです。
ただし、配偶者と不倫相手の双方に請求できる仕組みや、財産分与・養育費と組み合わせることで、結果的に受け取る金額が増える可能性は十分にあります。
大切なのは「正しい知識」と「確かな証拠」をもとに戦略を立てることです。弁護士に相談しながら進めることで、納得のいく結果を得やすくなります。
この記事を監修した弁護士
代表弁護士 平田裕也(ひらた ゆうや)
広島弁護士会所属/弁護士登録番号 第57063号
所属弁護士が150名程度いる大手法律事務所にて、約2年間にわたり支店長を務め、現在に至る。 大手法律事務所所属時代には、主として不貞慰謝料請求、債務整理及び交通事故の分野に関して,通算1000件を超える面談を行い、さまざまな悩みを抱えられている方々を法的にサポート。 その他弁護士業務以外にも、株式会社の取締役を務めるなど、自ら会社経営に携わっているため、企業法務及び労働問題(企業側)にも精通している。
平田弁護士について
おりづる法律事務所にお寄せいただいたご相談をもとに、慰謝料請求(不倫・不貞)の解決事例をご紹介します。