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盗撮に強い弁護士の選び方とは?見極めるポイントと費用を解説

2026.08.02 弁護士コラム

盗撮で警察の捜査を受けている、あるいは家族が逮捕されてしまった。そんなとき、一刻も早く弁護士に頼みたいと思う一方で、誰に依頼すればよいのか分からず途方に暮れる方は少なくありません。弁護士であれば誰でも同じというわけではなく、盗撮のような刑事事件、とりわけ性犯罪の弁護では、経験や対応力の差が結果を大きく左右します。

この記事では、盗撮に強い弁護士をどう選べばよいのか、見極めるべきポイントや依頼の形態、費用の目安を、弁護士の視点から解説します。前科を避け、納得のいく解決にたどり着くための弁護士選びの考え方を整理します。

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盗撮事件で弁護士選びが結果を左右する理由

盗撮事件には、時間との戦いという側面があります。逮捕されてから検察官が起訴・不起訴を決めるまでの期間は、長くても23日ほどしかありません。この限られた時間のなかで、身柄の解放を求め、被害者との示談をまとめ、不起訴へと導く必要があります。

しかも、前科を避けるための弁護活動は、決して定型的なものではありません。被害者の心情に配慮しながら示談を進める交渉力、取り調べにどう臨むかの的確な助言、捜査の見通しを踏まえた戦略が求められます。弁護士にもそれぞれ得意とする分野があり、企業法務や離婚を主に扱う弁護士と、刑事弁護を数多く手がけてきた弁護士とでは、こうした場面での動きに差が出ます。だからこそ、盗撮事件では弁護士選びそのものが重要になるのです。

弁護士への依頼形態は3つある

まず押さえておきたいのが、刑事事件で弁護士に依頼する方法には3つの形があるという点です。それぞれ性質が異なります。

  • 当番弁護士:逮捕された人が一度だけ無料で呼べる弁護士。費用は弁護士会が負担する。継続して依頼する場合は、2回目以降あらためて契約が必要になる
  • 国選弁護人:国が費用を負担してつけてくれる弁護士。費用はかからないが、利用には資力の条件があり、自分で弁護士を選ぶことはできない
  • 私選弁護人:自分や家族が自由に選んで依頼する弁護士。費用は自己負担だが、逮捕前の段階からでも依頼でき、弁護士を選べる

ここで注意したいのが、国選弁護人には利用のタイミングと条件があることです。被疑者段階で国選弁護人がつくのは、原則として勾留が決定した後であり、現金や預貯金が概ね50万円未満であることなどが条件となります。つまり、逮捕直後から勾留が決まるまでの初動の時期には、国選弁護人は動けません。

盗撮事件では、まさにこの勾留される前の時期が勝負どころです。検察官が勾留を請求する前、裁判官が勾留を決定する前に働きかけてこそ、身柄拘束を防げる可能性が高まります。早期に動ける私選弁護人が有利とされるのは、このためです。また、国選弁護人は担当者を選べず、刑事弁護に不慣れな弁護士が割り当てられることもあります。盗撮に強い弁護士を自分で選びたいのであれば、私選という選択になります。

盗撮に強い弁護士を見極めるポイント

では、数多くの弁護士のなかから、盗撮に強い弁護士をどう見極めればよいのでしょうか。判断の手がかりになるのが次のポイントです。

  • 刑事事件、とりわけ性犯罪や盗撮事件の取り扱い実績が豊富かどうか
  • 被害者との示談交渉の経験と実績があるか
  • 逮捕直後でも即日対応できるスピードと相談体制があるか
  • 費用体系が明確で、事前にきちんと示してくれるか
  • 見通しやリスクを誠実に説明してくれるか

最も重視したいのは、刑事弁護、なかでも盗撮を含む性犯罪事件をどれだけ扱ってきたかです。経験の蓄積は、捜査の流れの読みや、検察官への働きかけ方、量刑の見通しに直結します。事務所のサイトで取扱分野や解決事例を確認するとよいでしょう。

次に、示談交渉の実績です。盗撮事件では、被害者が強い処罰感情を抱いていることも多く、交渉は容易ではありません。被害者の連絡先の入手から、感情に配慮した謝罪と被害弁償の進め方まで、経験のある弁護士でなければ難しい場面が多々あります。

スピードも欠かせません。逮捕直後の初動が結果を左右する以上、夜間や休日でも相談を受け付け、即日接見に動ける体制があるかは大きな差になります。あわせて、費用をあいまいにせず明確に提示してくれるか、不利な見通しも含めて誠実に説明してくれるかも、信頼できる弁護士かどうかの判断材料になります。

盗撮に強い弁護士に依頼するとできること

経験豊富な弁護士に依頼すると、局面に応じてさまざまな活動が期待できます。逮捕直後であれば、取り調べにどう対応すべきかを助言し、不用意な供述で不利になることを防ぎます。勾留を阻止し、できるだけ早く日常生活に戻れるよう、検察官や裁判官への働きかけも行います。

そして中心となるのが、被害者との示談です。示談がまとまり、被害者が処罰を望まない意思を示せば、不起訴となって前科を避けられる可能性が高まります。さらに、盗撮を繰り返してしまう背景がある場合には、専門の医療機関での治療につなげることで、再犯防止と情状の両面に役立てることもできます。こうした幅のある対応こそ、盗撮に強い弁護士に依頼する価値といえます。

弁護士費用の目安

私選弁護人に依頼する場合の費用は、事務所や事件の内容によって幅がありますが、主な内訳は次のとおりです。

  • 相談料:初回無料としている事務所が多い
  • 着手金:依頼時に支払う費用で、おおむね20万円から60万円程度が目安
  • 報酬金:不起訴や執行猶予といった成果に応じて支払う費用
  • 実費・接見費用:弁護士が留置先へ接見に出向く際などにかかる費用

総額では、60万円から100万円程度が一つの目安とされますが、起訴前に依頼して後に起訴された場合は追加の費用が生じるなど、事案によって変動します。依頼前に見積もりを示してもらい、納得したうえで契約することが大切です。

なお、自動車保険などに付帯する弁護士費用特約は、交通事故や被害者側の被害回復を想定したものであり、盗撮のように加害者として刑事弁護を依頼する場面では、基本的に使えません。費用負担が難しい場合は、資力が概ね50万円未満であれば国選弁護人や、日弁連が費用を立て替える刑事被疑者弁護援助制度を利用できる可能性があります。分割払いに応じている事務所もあるため、相談時に確認するとよいでしょう。

相談するタイミング

弁護士に相談するのは、早ければ早いほどよいといえます。逮捕直後から勾留が決まるまでの時期は、身柄拘束を防ぎ、示談に着手するうえで決定的に重要だからです。この初動を逃さないためにも、迷っている時間を惜しんで動くことが結果につながります。

逮捕されておらず、在宅で捜査が進んでいる段階でも同じです。捜査の対象になっていると感じたら、早めに相談しておくことで、取るべき対応を前もって準備できます。本人が逮捕されて動けない場合は、家族が代わりに弁護士を探し、相談することも可能です。

まとめ

盗撮事件では、起訴される前の限られた時間のなかで、いかに的確な弁護活動を行えるかが結果を分けます。そのためには、刑事事件と性犯罪の経験が豊富で、示談交渉に長け、迅速に動ける弁護士を選ぶことが欠かせません。費用を明確に示し、見通しを誠実に説明してくれるかどうかも、信頼できる弁護士を見極める手がかりになります。

国選弁護人を待つだけでは、初動の大切な時期に対応できないこともあります。盗撮で不安を抱えているなら、まずは無料相談を活用し、盗撮に強い弁護士に早めに見通しを尋ねてみることをおすすめします。それが、前科を避け、生活を立て直すための確かな一歩になります。

代表弁護士 平田裕也

この記事を監修した弁護士

代表弁護士 平田裕也(ひらた ゆうや)

広島弁護士会所属/弁護士登録番号 第57063号

所属弁護士が150名程度いる大手法律事務所にて、約2年間にわたり支店長を務め、現在に至る。 大手法律事務所所属時代には、主として不貞慰謝料請求、債務整理及び交通事故の分野に関して,通算1000件を超える面談を行い、さまざまな悩みを抱えられている方々を法的にサポート。 その他弁護士業務以外にも、株式会社の取締役を務めるなど、自ら会社経営に携わっているため、企業法務及び労働問題(企業側)にも精通している。

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